安全で豊かな日本を守るためには!
日本人は知らない「水道民営化の真実」
一体、どういうことか。
アメリカで悪質な水質汚染事件を起こしたある企業が、どんどんと日本に進行しているのです。
『世界各国で起きた悲惨な状況…』
「助けてください...私の息子の様子がおかしいんです。」
2015年8月、アメリカのミシガン州フリント市に住む母親:ウォルターズは、大学教授のマーク・エドワーズにそう電話をかけた。
ウォルターズは、2011年に、フリント市に引っ越してきた。その後、双子を出産。
しかし、2015年頃から息子の1人が何らかの理由で発育が遅れていた。
一体、なぜか...
その答えは、水道水にあった。
ウォルターズが電話をかける1年前の2014年に、フリント市では、水質の低下が疑われていた。
フリント市の住民は、水が濁っていることや、水を飲むと具合が悪くなったり、嘔吐することをたびたび訴えていたのだ。
同年8月には、水道水から大腸菌が発見され、住民に水を沸騰させてから飲むようにという警告が発令されてた。
水質汚染は、住民の飲用水やシャワーだけではなかった。
フリント市に工場を持つゼネラルモーターズからも、苦情が寄せられていたのだ。
水道水が車に使用する部品を腐食させるという苦情だった。
つまり、フリント市民は、自動車の部品を腐食させるほどの水を飲まされていたのだ...
また、ミシガン大学の調査によって大学内(フリント校)の水道水に高いレベルの鉛が混入していることが判明。
さらに、フリント市の家庭用水道水から米環境保護局が定める安全基準の7倍近い濃度の鉛が検出された。
実に、フリント市の水道水に含まれる鉛の濃度は、「有毒廃棄物レベル」とされ...国勢調査の結果を基準にすると、8,657人に及ぶ6歳未満の子どもがその鉛入り水道水を摂取したと言われている。
つまり、子どもだけでなく、10万人ほどが住むフリント市では、1年以上に渡って「有毒廃棄物レベル」の水を飲まされ、使用させられていたのだ。
事実、健康調査では、フリント市の子どもから腐食した水道管から溶け出した鉛が発見された。
また2015年9月に、医師による子どもの血液検査で、血液中の鉛の濃度が2013年の9月以前の2倍になっていたという結果も出た...
一体、なぜこれほどまでに水道水が腐食し、いつまでも改善されなかったのでしょうか。
その裏には、ある外資企業の存在がありました。その会社とは、、、フランス・パリに本社を置く、ヴェオリア社です。
(ヴェオリア社は、イギリスのテムズウォーター社、フランスのスエズ社と並び、水業界の三大企業と呼ばれています。そして、2000年の時点で、この3社が水ビジネスの7割を支配し、圧勝しています。)
ヴェオリア社の被害にあったのは、フリント市だけではありません。
同じ頃、アメリカのピッツバーグ市でも、水道の運営を公共からヴェオリア社に変更したことで、市民の生活は悪化しました。
水道料金は全米で最も高くなったにも関わらず、水道管のメンテナンスはおろそかにされ、腐食防止剤は安いものに変わりました。
その被害を受けた子どもたちは今でも脳障害や行動障害、学習障害を起こし、苦しんでいる状況です。
また子どもだけではありあせん。沢山の女性に不妊の症状が出ていると言われています。
このように、ヴェオリア社に代表される<今だけ・金だけ・自分だけ>の価値観を持つ外資企業は、投資家の配当ため、利益を残すために、水道料金を高くし、コストをカットするので、水道管のメンテナンスはほったらかし状態。
蛇口を捻れば鉛の入った水や黄色く濁った水がどんどん溢れ出てくる…人の命なんて全く考えません。
つまり、自国の水道という命の根幹のインフラを彼らに握られてしまうと、単なる金儲けの道具に使われて、最終的に自国民が被害を被ってしまいます。
これは、何もアメリカに限った話ではありません。日本も対岸の火事とはいえないのです。
【ウォール街が狙う日本の水道】
なぜなら、すでに日本でも、ヴェオリア社をはじめとする外資企業の水道運営が始まっています。
例えば、愛媛県の松山市では、日本で初めて浄水場の運営権が外資企業に落札されました。
落札したのは、ヴェオリア社で落札金額は、12億9654円でした。
その他にも、水道事業の運営権を民間企業に売却すると表明した「宮城県」や「浜松市」も外資企業の標的となっているのです。
つまり、このままでは、わたしたち日本人が当たり前のように享受していた水という公共の資産に値札がつけられ、お金がないと買えない『商品』になってしまうということです。
そして、10年・20年後には、水質が悪化してしまうかもしれないのです...
世界一住みやすい国と賞賛されてきた日本を、グローバル企業や投資家に好き勝手にさせ、私たちの生活が脅かされる、今まで受けていた公共サービスが受けられなくなる。そんな国にしてしまっていいのでしょうか。
今、私たちが豊かな生活を送れているのは、ご先祖が未来の私たち日本人のためにとインフラを整備してくれたからです。
世界でも、蛇口をひねれば、安全な水が出る国は珍しく、国連加盟国196カ国の中で水道水が普通に飲める地域は、世界でたった15カ国だけです。
アジアに限れば、日本とアラブ首長国連邦だけです。
しかし、このままの状態では、気づかぬうちにわたしたちの暮らしが足元から崩されてしまいます。
国際ジャーナリストの堤未果氏は、このように言っています。
「日本はウォール街のターゲットにされています。日本は今、最も彼らのビジネスのしやすい国になってしまったのです。」
移民を受け入れる入管法改正、日本の種子を外資に売る種子法改正など挙げればきりがないほど、我々の日本は“ウォール街”にいいようにやられているのです。そして、命の根幹である水も狙われています。
けれど残念なことに、メディアはこのようなことは一切言わず、耳障りのいいことだけを言って、都合の悪いことは報道しません。そもそも真実を知らされていないのですから私たちは、それらを鵜呑みにせざるを得ません…
このままでは、日本の水が売り渡たされ、安全で豊かな日本を、子や孫の世代に残すことはできないかもしれません。
月間三橋より抜粋
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